エコモット(3987・東証グロース・札証アンビシャス):第3四半期売上高2.5%減、四半期純損失57百万円計上
- funbunm
- 8月1日
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【2025年8月期第3四半期 経営成績】
- 売上高:2,030百万円(前年同期比2.5%減)
- 営業利益:11百万円(同3.3%減)
- 経常利益:14百万円(同53.3%減)
- 親会社株主に帰属する四半期純損失:57百万円(前年同期は0百万円の損失)
- 1株当たり四半期純損失:10.99円(前年同期:0.09円の損失)
【2025年8月期 業績予想】
- 売上高:2,996百万円(前期比11.3%増)
- 営業利益:33百万円(同346.6%増)
- 経常利益:40百万円(同73.6%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:21百万円(前期は69百万円の損失)
- 1株当たり当期純利益:4.09円
- 配当予定:期末0.00円
【株価・出来高推移】
発表前営業日(7月10日):501円(発表日比1.2%高)、89,000株(発表日比45.0%低)
発表日(7月11日):495円、161,800株
翌営業日(7月14日):565円(発表日比14.1%高)、1,031,100株(発表日比537.3%高)
2営業日後(7月15日):535円(発表日比8.1%高)、626,700株(発表日比287.3%高)
3営業日後(7月16日):517円(発表日比4.4%高)、123,100株(発表日比23.9%低)

【アナリストコメント】
エコモット株式会社の2025年8月期第3四半期業績は、IoT技術を駆使した3つのソリューション区分での事業展開を進める中、売上高は前年同期比2.5%減の2,030百万円となりました。同社は「IoTビジネスイノベーション」「コンストラクションソリューション」「IoTパワード」の各分野で成長市場における事業推進を図っており、中長期的な成長戦略は堅実に進展しています。
2025年8月期第3四半期において親会社株主に帰属する四半期純損失57百万円を計上しましたが、これは訴訟和解金50百万円の特別損失計上が主因であり、営業活動そのものは11百万円の利益を確保しています。各ソリューション分野では、IoTビジネスイノベーションにおける「ゆりもっと」等の自社開発ソリューションの順調な推移、コンストラクションソリューションでの建設DX市場での存在感拡大、IoTパワードでのGX分野への戦略的投資継続など、将来成長に向けた基盤整備が着実に進んでいます。
発表前後の株価推移を分析すると、発表前営業日の501円から発表日には495円と1.2%下落しましたが、翌営業日には565円と発表日比14.1%の大幅上昇を記録しました。出来高は翌営業日に1,031,100株となり、発表日比で537.3%の急激な増加を示し、投資家の極めて強い関心と買い意欲を表しています。この市場反応は一時的な四半期純損失計上にも関わらず、通期業績予想の営業利益346.6%増という大幅改善見通しが市場に高く評価されたことを表しており、IoT関連企業としての成長期待と訴訟要因の一過性が適切に判断されたものと分析されます。財政状態では現金及び預金676百万円を確保し、成長投資と事業運営の両立を図っています。
※7月11日発表「2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」より