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アイデミー(5577・東証グロース):AI教育需要の一時停滞により減収減益も将来投資継続

  • funbunm
  • 8月1日
  • 読了時間: 2分
アイデミー(5577・東証グロース):AI教育需要の一時停滞により減収減益も将来投資継続
アイデミー(5577・東証グロース):AI教育需要の一時停滞により減収減益も将来投資継続
【2025年5月期 経営成績】

- 売上高:2,056百万円(前期比3.0%減)

- 営業利益:43百万円(同85.2%減)

- 経常利益:43百万円(同85.0%減)

- 親会社株主に帰属する当期純損失:8百万円(前期は当期純利益215百万円)


【2026年5月期 業績予想】

- 売上高:1,950百万円(前期比5.2%減)

- 営業損失:315百万円(前期は営業利益43百万円)

- 経常損失:320百万円(前期は経常利益43百万円)

- 親会社株主に帰属する当期純損失:340百万円(前期は当期純損失8百万円)


【株価・出来高推移】

開示前営業日(7月10日):908円(開示日比0.3%低)、75,300株(開示日比17.8%高)

開示日(7月11日):911円、63,900株

翌営業日(7月14日):761円(開示日比16.5%低)、176,400株(開示日比176.1%高)

2営業日後(7月15日):712円(開示日比21.8%低)、112,400株(開示日比75.9%高)

3営業日後(7月16日):741円(開示日比18.7%低)、101,500株(開示日比58.8%高)

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【アナリストコメント】

同社の2025年5月期決算は、AI教育需要の一時的な鈍化により減収減益となりました。AI/DXソリューションにおいて、子会社のまぼろし、トゥーアール及びファクトリアルの業績取込みがあったものの、既存案件の大型化が想定通りに進まず成長が停滞しました。また、AI/DXプロダクトでは企業向けAI/デジタル教育サービスの提供が一巡し、AI/DXリスキリングでは契約数が低調に推移したことが売上減少の主因となっています。


営業利益面では、子会社株式取得に伴うのれん償却費の増加や株式取得関連費用等の一時的な費用が発生し、コスト抑制策を講じたものの大幅な減益となりました。2026年5月期は戦略的投資を先行させることで営業損失を見込んでおりますが、2027年5月期以降の成長回帰を見据えた重要なフェーズと位置づけています。


開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の908円から開示日には911円、翌営業日761円、2営業日後712円、3営業日後741円と推移しました。開示日翌営業日から大幅下落となり、最大で開示日比21.8%の下落を記録しています。出来高は開示日翌営業日に176,400株となり、開示日比で176.1%の大幅増加を示し、投資家の強い関心を表しています。この市場反応は減収減益決算と翌期の損失予想が投資家に慎重に評価されていることを表しており、短期業績悪化懸念が株価形成に大きく影響したものと分析されます。


中長期的には、AI/DX分野での同社の技術力と市場ポジションは依然として堅固であり、戦略的投資による競争力強化が将来の成長基盤構築に寄与すると期待されます。エンタープライズ企業向けサービスの高度化と新規市場開拓により、持続的な成長軌道への回帰が注目されるところです。


※7月11日発表「2025年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より

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