PostPrime(198A・東証グロース):2024年6月上場初年度で営業利益183百万円を計上
- funbunm
- 7月31日
- 読了時間: 3分

【2025年5月期 経営成績】
- 売上高:897百万円
- 営業利益:183百万円
- 経常利益:175百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:87百万円
- 1株当たり当期純利益:8.65円
【2026年5月期 業績予想】
- 売上高:1,389百万円(前期比54.8%増)
- 営業利益:52百万円(同71.5%減)
- 経常利益:54百万円(同68.9%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:35百万円(同59.1%減)
- 配当予定:無配
【株価・出来高推移】
開示前営業日(7月10日):744円(開示日比1.2%高)、57,800株(開示日比50.8%低)
開示日(7月11日):735円、117,500株
翌営業日(7月14日):665円(開示日比9.5%低)、284,800株(開示日比142.4%高)
2営業日後(7月15日):664円(開示日比9.7%低)、86,900株(開示日比26.0%低)
3営業日後(7月16日):692円(開示日比5.9%低)、167,500株(開示日比42.6%高)

【アナリストコメント】
同社は2025年5月期において、2024年6月20日の東京証券取引所グロース市場上場初年度として売上高897百万円、営業利益183百万円、経常利益175百万円、親会社株主に帰属する当期純利益87百万円を計上しました。初の連結財務諸表作成により、前期比較は行っていませんが、上場企業として順調なスタートを切っています。
事業セグメントでは、従来の単一セグメントから「金融・経済情報プラットフォーム事業」と「取引プラットフォーム事業」の2区分に変更しました。金融・経済情報プラットフォーム事業では、主力SNS「PostPrime」にプライムPlusやIZANAVIなどの新機能を追加し、売上高897百万円、営業利益281百万円を達成しています。一方、2024年10月に設立したTakaTrade株式会社による取引プラットフォーム事業は新規参入により営業損失118百万円となりました。
財政状態では、総資産1,252百万円、純資産997百万円、自己資本比率79.4%と健全な財務基盤を構築しています。現金及び預金912百万円、有価証券205百万円と潤沢な流動性を確保しており、成長投資への準備も整っています。
2026年5月期の業績予想では、売上高1,389百万円(54.8%増)と大幅な増収を見込む一方、営業利益は52百万円(71.5%減)と大幅減益を予想しています。これは取引プラットフォーム事業の本格展開に伴う先行投資が主因であり、中長期的な成長基盤構築のための戦略的投資フェーズに入ることを示しています。
開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の744円から開示日には735円(1.2%低)となり、翌営業日には665円(開示日比9.5%低)と大幅下落しました。その後2営業日後には664円とほぼ横ばいで推移し、3営業日後には692円(開示日比5.9%低)まで反発しました。出来高は翌営業日に284,800株と開示日比142%の大幅増加を示し、活発な売買が行われました。この市場反応は上場初年度の堅調な業績を評価する一方、翌期の大幅減益予想に対する慎重な投資判断が表れており、成長投資への期待と短期業績への懸念が交錯した結果と分析されます。
※7月11日発表「2025年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より