NaITO(7624・東証スタンダード):令和8年2月期第1四半期で増収増益を達成
- funbunm
- 7月29日
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【令和8年2月期第1四半期 経営成績】
- 売上高:11,040百万円(前年同期比3.4%増)
- 営業利益:66百万円(前年同期は11百万円の損失)
- 経常利益:78百万円(前年同期比7700.0%増)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:53百万円(前年同期は0百万円の損失)
【令和8年2月期 業績予想】
- 売上高:45,000百万円(前期比3.3%増)
- 営業利益:540百万円(同16.3%増)
- 経常利益:560百万円(同11.4%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:350百万円(同11.4%増)
- 配当予定:年間4.00円(期末配当4.00円)
【株価・出来高推移】
開示前営業日(6月25日):133円(開示日比2.9%低)、50,000株(開示日比76.0%低)
開示日(6月26日):137円、208,100株
翌営業日(6月27日):132円(開示日比3.6%低)、155,100株(開示日比25.5%低)
2営業日後(6月30日):132円(開示日比3.6%低)、28,800株(開示日比86.2%低)
3営業日後(7月1日):131円(開示日比4.4%低)、29,200株(開示日比86.0%低)

【アナリストコメント】
同社の令和8年2月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比3.4%増の11,040百万円、営業利益が66百万円と前年同期の11百万円の損失から大幅に改善し、順調な業績回復を示しています。中期経営計画「Achieve2025」の最終年度として重点施策の着実な実行により、3月に執行体制を4本部制に再編し、DX商材や自動化を含む設備の提案、産業構造の変化に対応した計測機器の拡販に取り組んだ成果が表れています。
取扱商品分類別では、切削工具が5,407百万円(前年同期比2.9%増)、計測が970百万円(同0.1%増)、産業機器・工作機械等が4,662百万円(同4.8%増)となり、全分野で堅調な成長を維持しています。昨年導入した営業支援システムの利活用推進や、5月に前年度開設したNaITOテクニカルセンターでの計測展開催により、計測商材の展示及びセミナーを実施するなど、営業体制の強化が収益性向上に寄与しています。海外展開においても、ベトナム子会社やタイの関連会社が現地での事業規模拡大に向けた営業活動を積極的に推進しており、成長基盤の構築が進展している状況です。
開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の133円から開示日には137円(3.0%上昇)、翌営業日132円、2営業日後132円、3営業日後131円と推移しました。出来高は開示日に208,100株と開示前営業日比で316.2%増加し、決算発表への投資家の関心を表しています。この市場反応は第1四半期の増収増益達成が投資家に一定程度評価されたものの、その後の価格推移は小幅下落で推移しており、業績改善に対する評価は限定的となっています。出来高の推移からは発表直後の関心は高かったものの、継続的な買い需要には至らず、中期経営計画最終年度の進捗に対する慎重な評価姿勢が示されたものと分析されます。
※6月26日発表「令和8年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」より