サクサ(6675・東証スタンダード):2026年3月期業績予想を新規公表、5年間の特別配当実施を発表
- funbunm
- 7月9日
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更新日:7月29日

【業績予想の要点(2026年3月期)】
- 売上高:43,000百万円(前期実績比2.2%減)
- 営業利益:2,200百万円(同32.1%減)
- 経常利益:2,200百万円(同35.4%減)
- 親会社株主に帰属する純利益:1,500百万円(同57.2%減)
- EPS:259.11円(同57.1%減)
【特別配当・配当予想】
- 2026年3月期年間配当:240円(普通配当135円+特別配当105円)
- 特別配当総額:約30億円(2026年3月期~2030年3月期の5年間)
- 原資:固定資産譲渡による約230億円の特別利益
【株価動向】
開示前営業日(5月20日):4,150円(開示日比3.0%低)、44,500株(開示日比42.1%低)
開示日(5月21日):4,280円、76,800株
翌営業日(5月22日):3,900円(開示日比8.9%低)、209,200株(開示日比172.4%高)
2営業日後(5月23日):3,950円(開示日比7.7%低)、62,800株(開示日比18.2%低)
3営業日後(5月26日):3,920円(開示日比8.4%低)、25,900株(開示日比66.3%低)

【アナリストコメント】
同社が2026年3月期連結業績予想を新規公表し、併せて5年間にわたる特別配当の実施を発表しました。業績予想では売上高43,000百万円、営業利益2,200百万円と前期実績を下回る計画となっていますが、これは中期経営計画の進捗状況を踏まえた堅実な見通しと評価できます。注目すべきは固定資産譲渡による約230億円の特別利益を原資とした株主還元策で、2026年3月期から2030年3月期の5年間にわたり年間105円の特別配当を実施する計画です。これにより2026年3月期の年間配当は普通配当135円と合わせて240円となり、株主還元の大幅な拡充が図られます。同社は情報通信システム事業を核とする企業であり、成長育成領域への設備投資を継続しながら株主還元も両立する戦略は、バランスの取れた資本配分として評価されます。開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の4,150円から開示日には4,280円と3.1%上昇しましたが、翌営業日には3,900円まで8.9%下落しました。出来高は翌営業日に209,200株と前日の2.7倍に急増し、投資家の強い関心を示しています。この市場反応は特別配当発表への初期の好反応の後、業績予想の減益見通しを受けた利益確定売りが出現したものと分析されます。中長期的には堅実な業績と充実した株主還元により、安定した投資価値を提供する銘柄として注目されます。
※5月21日発表「2026年3月期連結業績予想、特別配当の実施および期末配当予想に関するお知らせ」より