RISE(8836・東証スタンダード):不動産管理事業の好調により利益転換を達成、2期ぶりの利益計上
- funbunm
- 7月8日
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【2025年3月期 経営成績】
- 売上高:383百万円(前期比9.8%増)
- 営業利益:34百万円(同129.3%増)
- 経常利益:34百万円(同145.0%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:9百万円(前期は11百万円の損失)
【2026年3月期 業績予想】
- 売上高:398百万円(前期比3.7%増)
- 営業利益:22百万円(同36.7%減)
- 経常利益:22百万円(同60.1%減)
- 親会社株主に帰属する当期純損失:2百万円(前期は9百万円の純利益)
【株価・出来高推移】
開示前営業日(5月19日):33円(開示日比15.4%減)、1,417,800株(開示日比79.3%減)
開示日(5月20日):39円、6,839,100株
翌営業日(5月21日):34円(開示日比12.8%減)、4,326,000株(開示日比36.8%減)
2営業日後(5月22日):33円(開示日比15.4%減)、661,100株(開示日比90.3%減)
3営業日後(5月23日):30円(開示日比23.1%減)、3,731,800株(開示日比45.4%減)

【アナリストコメント】
同社の2025年3月期業績は不動産賃貸事業と不動産管理事業の双方が成長を遂げ、売上高383百万円と前期比9.8%の増加を達成しました。特に不動産管理事業では新規の管理受託契約締結や物件の入替により売上高が211百万円(前期比27百万円増)となり、セグメント利益も102百万円(前期比22百万円増)と大幅な改善を示しました。不動産賃貸事業も売上高172百万円(前期比6百万円増)と堅調に推移し、営業利益は34百万円と前期比129.3%の大幅増となりました。
2026年3月期の業績予想では売上高398百万円と微増を見込む一方、営業利益は22百万円と前期比36.7%の減益予想となっています。これは経費削減を進めながらも、不安定な経済環境下での慎重な見通しを反映したものと考えられます。同社は不動産賃貸先や管理物件オーナーとの関係強化を通じて事業への影響を最小限に抑える方針を示しており、利益とキャッシュ・フローを重視した事業運営を継続する予定です。
開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の33円から開示日には39円(18.2%上昇)と大幅に上昇したものの、翌営業日以降は調整局面となり30円から34円のレンジで推移しました。出来高は開示日に6,839,100株と前日比382.4%の大幅増となり、投資家の強い関心を示しています。この市場反応は利益転換という好材料が注目を集めた一方で、株価水準の低さや将来の業績見通しに対する慎重な見方が影響したものと分析されます。
同社の不動産管理事業における管理受託契約の拡大や効率的な運営体制の構築は、安定的な収益基盤の確立に向けた重要な取り組みです。今後の経済環境の不確実性にも関わらず、不動産という実物資産を基盤とした事業モデルの堅実性が評価され、中長期的な事業の安定性が期待されます。
※5月20日発表「令和7年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より