HEROZ(4382・東証スタンダード):特別損失計上により通期業績予想を下方修正
- funbunm
- 7月8日
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【業績修正の要点(2025年4月期)】
- 売上高:6,000百万円→5,929百万円(前回予想比1.2%減)
- 営業利益:500百万円→306百万円(同38.8%減)
- 経常利益:450百万円→228百万円(同49.3%減)
- 親会社株主に帰属する純利益:30百万円→177百万円の損失(前期は1,134百万円の損失)
【株価動向】
開示前営業日(5月28日):1,032円(開示日比1.1%低)、21,100株(開示日比45.1%低)
開示日(5月29日):1,043円、38,400株
翌営業日(5月30日):1,059円(開示日比1.5%高)、85,400株(開示日比122.4%高)
2営業日後(6月2日):1,071円(開示日比2.7%高)、58,800株(開示日比53.1%高)
3営業日後(6月3日):1,061円(開示日比1.7%高)、38,600株(開示日比0.5%高)

【アナリストコメント】
同社は2025年4月期の業績予想を下方修正しましたが、これは主にグループ会社であるストラテジットのソフトウェア減損損失96,987千円と関係会社株式評価損231,892千円の特別損失計上によるものです。ストラテジットは急成長するSaaS市場において、SaaS間連携プロダクト「JOINT iPaaS for SaaS」を主軸としたリカーリング型事業モデルへの転換を進めており、2025年4月期は先行投資フェーズにあたります。
2025年4月にはAIアシスタントSaaS「HEROZ ASK」を組み込んだ機能強化を実施しており、今後のプラットフォーム拡販とストック型ビジネスの定着が期待されます。AI市場とSaaS市場の拡大基調が続く中、同社の既存事業の安定成長と新規事業の成果が2026年4月期に向けて徐々に顕在化する見通しです。
開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の1,032円から開示日には1,043円(1.1%上昇)、翌営業日1,059円、2営業日後1,071円、3営業日後1,061円と推移しました。出来高は開示日に38,400株となり、翌営業日には85,400株と122.4%増加し、投資家の強い関心を表しています。この市場反応は業績下方修正にもかかわらず、将来のAI・SaaS事業の成長性が投資家に評価されていることを表しており、事業基盤の強化と新規事業の展開期待が株価形成に影響したものと分析されます。
※5月29日発表「特別損失の計上及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」より