cotta(3359・東証グロース):連結業績予想を上方修正、営業利益10.9%増
- funbunm
- 7月4日
- 読了時間: 2分

【業績修正の要点(2025年9月期)】
- 売上高:13,611百万円→13,620百万円(前回予想比0.1%増)
- 営業利益:662百万円→735百万円(同10.9%増)
- 経常利益:709百万円→751百万円(同5.9%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:456百万円→488百万円(同7.2%増)
- EPS:42.69円→45.91円(同7.2%増)
【株価動向】
- 開示前営業日(5月27日):404円(開示日比1.3%高)、9,500株(開示日比78.3%低)
- 開示日(5月28日):399円、43,700株
- 翌営業日(5月29日):428円(開示日比7.3%高)、452,000株(開示日比934.3%高)
- 2営業日後(5月30日):430円(開示日比7.8%高)、84,200株(開示日比92.7%高)
- 3営業日後(6月2日):432円(開示日比8.3%高)、47,300株(開示日比8.2%高)

【アナリストコメント】
同社は2025年9月期の通期連結業績予想を上方修正しました。売上高は微増にとどまる一方、営業利益は前回予想から10.9%増の735百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同7.2%増の488百万円と利益面での大幅な改善を見込んでいます。
修正の主要因として、主要事業である菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業が堅調に推移していることが挙げられます。また、新たに同社グループに加わったTERAZ及びワークス・グループの業績も順調に推移し、グループ全体の収益力向上に寄与しています。さらに、販売費及び一般管理費が当初予想を下回ったことで、利益押し上げ効果が期待されています。
同社は適時開示基準には該当しないものの、有用な情報として任意開示を行うとしており、積極的な情報開示姿勢が評価されます。前期(2024年9月期)実績との比較では、売上高は8,951百万円から13,620百万円へと大幅増収を見込んでおり、M&Aによる事業拡大効果が顕著に表れています。
開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の404円から開示日399円と一時的に下落したものの、翌営業日には428円(開示日比7.3%高)と大幅上昇しました。出来高は翌営業日に452,000株(開示日比934.3%増)と爆発的に増加し、投資家の強烈な関心を表しています。この市場反応は営業利益10.9%増という利益重視の上方修正が投資家に極めて好意的に評価されていることを表しており、特に成長株として期待される東証グロース市場において、収益性改善が高く評価された結果と分析されます。その後も430円、432円と上昇トレンドを維持し、発表効果の持続性を示しています。
菓子・パン資材という安定需要に支えられた事業基盤に加え、M&Aによる事業拡大とコスト効率化の両立が評価され、成長性と収益性のバランスが取れた事業運営が投資家に評価されているものと考えられます。
※5月28日発表「連結業績予想の修正に関するお知らせ」より