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FIXER(5129・東証グロース):通期業績予想を大幅下方修正、損失転換見通し

  • funbunm
  • 7月4日
  • 読了時間: 3分
FIXER(5129・東証グロース):通期業績予想を大幅下方修正、損失転換見通し
FIXER(5129・東証グロース):通期業績予想を大幅下方修正、損失転換見通し
【業績修正の要点(2025年8月期)】

- 売上高:6,611百万円→3,808百万円(前期比42.4%減)

- 営業利益:393百万円→1,814百万円の損失

- 経常利益:393百万円→1,807百万円の損失

- 親会社株主に帰属する当期純利益:251百万円→1,653百万円の損失

- EPS:14.60円→111.89円の損失


【株価動向】

- 開示前営業日(5月27日):582円(開示日比0.5%低)、15,400株(開示日比45.6%低)

- 開示日(5月28日):585円、28,300株

- 翌営業日(5月29日):499円(開示日比14.7%低)、321,700株(開示日比1036.7%高)

- 2営業日後(5月30日):507円(開示日比13.3%低)、79,000株(開示日比179.2%高)

- 3営業日後(6月2日):504円(開示日比13.8%低)、70,400株(開示日比148.8%高)

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【アナリストコメント】

同社は2025年8月期の通期業績予想を大幅に下方修正しました。売上高は従来予想から42.4%減の3,808百万円に修正し、営業利益、経常利益、当期純利益は全て損失転換となる見通しです。また、2025年3月の子会社設立に伴い、連結業績予想も新規に公表しました。


修正の主要因は事業別に以下の通りです。プロジェクト型サービスでは、医療DX関連案件の立ち上げ遅れおよび既存大型案件の終了・失注により、売上計画を3,125百万円から1,422百万円へ大幅減額修正しました。医療データに基づくアプリケーション開発を優先的に進めた結果、事業立ち上げに時間を要したことが主な要因です。


SaaS事業では、医療DX関連案件の遅れに伴う医療文書生成サービスの販売低迷に加え、営業人員の育成や組織整備の遅れから既存顧客へのアップセルおよび新規顧客開拓が想定を下回り、売上計画を1,246百万円から175百万円へ大幅減額しました。マネージドサービスも医療DX関連案件の運用保守売上除外により1,058百万円から747百万円に減額した一方、リセール事業は契約終了時期の後ろ倒しや既存顧客のサービス利用料増加により1,181百万円から1,462百万円に増額修正されました。


開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の582円から開示日には585円とわずかに上昇したものの、翌営業日には499円(開示日比14.7%低下)と大幅下落しました。出来高は開示日に28,300株、翌営業日には321,700株(開示日比1036.7%増)と爆発的に増加し、投資家の強い懸念を表しています。この市場反応は大幅な業績下方修正と損失転換見通しが投資家に悲観的に評価されていることを表しており、特に医療DX事業の立ち上げ遅れと既存事業の失注が株価下落の主要因となったものと分析されます。


同社は修正予想について、あくまで現時点の契約済取引の合計であり、追加案件受注により変動可能性があると説明しています。残り期間において既存ビジネスの深耕、新規案件獲得に向けた営業活動強化、成長分野における収益化加速に取り組むとともに、事業の抜本的構造改革を推進し来期事業計画にも反映する方針を示しています。


※5月28日発表「通期個別業績予想の修正及び通期連結業績予想の公表について」より

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