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クリングルファーマ(4884・東証グロース):売上高減少も研究開発は着実に進展

  • funbunm
  • 6月10日
  • 読了時間: 2分
クリングルファーマ(4884・東証グロース):売上高減少も研究開発は着実に進展
クリングルファーマ(4884・東証グロース):売上高減少も研究開発は着実に進展
【2025年9月期第2四半期(中間期) 経営成績】

- 売上高:35百万円(前年同期比16.5%減)

- 営業利益:511百万円の損失(前年同期は366百万円の損失)

- 経常利益:511百万円の損失(前年同期は365百万円の損失)

- 親会社株主に帰属する中間純利益:512百万円の損失(前年同期は366百万円の損失)


【2025年9月期 業績予想】

- 売上高:272百万円(前期比239.8%増)

- 営業利益:1,379百万円の損失(前期は817百万円の損失)

- 経常利益:1,379百万円の損失(前期は754百万円の損失)

- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,380百万円の損失(前期は756百万円の損失)


【アナリストコメント】

同社は組換えヒトHGFタンパク質(開発コード:KP-100)を用いた医薬品開発を主力事業とするバイオ医薬品企業です。2025年9月期第2四半期の業績では、米国クラリス・バイオセラピューティクス社向けのHGF原薬の供給が無かったため売上高は減少しましたが、脊髄損傷急性期治療薬としての製造販売承認申請に向けた準備は着実に進展しています。


同社の主力パイプラインである脊髄損傷急性期を対象とした第III相試験は2023年10月に最終症例の最終観察日が終了し、2024年2月に速報結果を取得済みです。現在はPMDAとの協議を通じて承認申請準備を進めており、2024年11月には製造販売承認申請に必要な「第一種医薬品製造販売業」の業許可を取得するなど、事業化に向けた体制整備が進んでいます。また、声帯瘢痕を対象とした第III相試験では現在8施設で症例登録を推進中であり、複数の適応症での開発が同時並行で進められています。


研究開発費の増加により一時的に損失は拡大していますが、これは将来の収益基盤構築のための先行投資として位置づけられます。米国での臨床開発準備も進展しており、最大の医薬品市場でのグローバル展開への道筋も見えてきています。HGFタンパク質の多様な適応症への展開可能性を考慮すると、同社の中長期的な成長ポテンシャルは非常に高いものと評価されます。


※5月12日発表「2025年9月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)」より

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