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カイオム・バイオサイエンス(4583・東証グロース):創薬支援事業が堅調に推移し売上高増加、損失幅は縮小

  • funbunm
  • 6月10日
  • 読了時間: 2分
カイオム・バイオサイエンス(4583・東証グロース):創薬支援事業が堅調に推移し売上高増加、損失幅は縮小
カイオム・バイオサイエンス(4583・東証グロース):創薬支援事業が堅調に推移し売上高増加、損失幅は縮小
【2025年12月期第1四半期 経営成績】

- 売上高:138百万円(前年同四半期比7.0%増)

- 営業損失:264百万円(前年同四半期は322百万円の営業損失)

- 経常損失:265百万円(前年同四半期は303百万円の経常損失)

- 四半期純損失:266百万円(前年同四半期は304百万円の四半期純損失)

- 配当実績:期末0.00円(前年同期0.00円)


【アナリストコメント】

同社の2025年12月期第1四半期業績は、創薬支援事業の堅調な推移を背景に売上高138百万円と前年同四半期比7.0%の増収を達成し、各段階の損失額においても前年同期から改善を実現する結果となりました。創薬支援事業では従来の大口顧客との取引を中心としつつ新規顧客の獲得も進展し、同事業の売上高は前年同四半期比9百万円増加となり、セグメント利益率も58.1%と目標の50%を上回る高収益を維持しています。


創薬事業においては、自社開発中のがん治療用抗体であるCBA-1205及びCBA-1535の臨床第1相試験が順調に進捗しており、CBA-1205では肝細胞がん患者に加えてメラノーマ患者での症例登録が進められ、年内の小児がん患者を対象とする郡の追加に向けた検討も関係機関と協議中です。CBA-1535についても固形がん患者を対象とした第1相試験において、これまでのところ開発上の懸念を示すような副作用は観察されておらず、T細胞の活性化を示す血中バイオマーカーの変化が確認される状況となっています。


新たなビジネス領域として立ち上げたIDDビジネス(抗体創薬にかかるプラットフォーム型ビジネス)では、キッズウェル・バイオ株式会社との業務提携契約に基づくバイオシミラー医薬品開発の取り組みや、2025年3月期に締結した株式会社エスアールディとの業務提携契約による創薬ベンチャー向けコンサルサービスの提供など、収益多様化に向けた基盤構築が着実に進展しています。研究開発費については、主に臨床開発関連費用の計上額が前年同期比42百万円減少したことで、営業損失、経常損失及び四半期純損失はいずれも前年同四半期比で損失幅の縮小となりました。


2025年12月期の業績予想については、創薬事業における現時点での合理的な業績予想算定が困難であることから創薬支援事業の数値(売上高500百万円)のみの公表となっていますが、創薬支援事業の安定的な収益基盤と創薬事業の臨床開発進展により、中長期的な企業価値向上への道筋は明確になってきていると評価されます。


※5月12日発表「2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)」より


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