イノベーション(3970・東証グロース):売上増収も利益は減益、来期は大幅増益予想
- funbunm
- 6月10日
- 読了時間: 2分

【2025年3月期 経営成績】
- 売上高:5,343百万円(前期比11.0%増)
- 営業利益:351百万円(同11.9%減)
- 経常利益:340百万円(同15.7%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:67百万円(同72.4%減)
- 配当実績:40円
【2026年3月期 業績予想】
- 売上高:8,300百万円(前期比55.3%増)
- 営業利益:390百万円(同10.8%増)
- 経常利益:340百万円(同0.1%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:200百万円(同196.4%増)
- 配当予定:40円
【アナリストコメント】
同社は営業・マーケティング・テクノロジーのノウハウを活用してグループミッション「『働く』を変える」の実現に向け、法人営業の新しいスタイルを創造する事業を展開しています。2025年3月期は新たな集客施策への注力及び広告効率の改善、営業を中心とした人材採用の強化に努めました。
オンラインメディア事業では主力の「ITトレンド」における来訪者数は19,676,238人(前年同期比3.9%減)、掲載製品数が3,529製品(前年同期比5.9%減)にとどまりましたが、「ITトレンドEXPO」の開催数増加とコスト改革により、売上高は3,969百万円(前年同期比18.0%増)と好調に推移しました。
一方、ITソリューション事業では主力製品「List Finder」のアカウント数が366件(前年同期比16.1%減)となり、売上高は400百万円(前年同期比5.8%減)となりました。また、金融プラットフォーム事業では株式市場の乱高下により顧客投資意欲が低下し、売上高は972百万円(前年同期比4.8%減)、184百万円の損失を計上しました。
注目すべきは2025年1月24日付で実施した株式会社シャノンの子会社化です。マーケティングクラウド、CMS、アドテクノロジー分野における製品・サービスの相互補完や顧客基盤の共有を進めることで、クロスセルの強化や業務効率化を図り、競争力向上を目指します。
2026年3月期は売上高8,300百万円(前期比55.3%増)、営業利益390百万円(同10.8%増)、親会社株主に帰属する純利益200百万円(同196.4%増)と大幅な増収増益を見込んでいます。シャノンとの資本業務提携によるシナジー創出と価値提供力の強化により、単年度利益回復への道筋が明確化されており、今後の業績回復と成長加速に期待が高まります。
※5月12日発表「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より