豆蔵デジタルホールディングス(202A・東証グロース):全事業セグメントで増収増益を達成し過去最高業績を更新
- funbunm
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更新日:22 時間前

【2025年3月期 経営成績】
- 売上高:10,551百万円(前期比10.1%増)
- 営業利益:2,070百万円(同15.1%増)
- 経常利益:2,051百万円(同12.7%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,433百万円(同23.6%増)
- 配当実績:期末60.00円(前期合計26.79円)
【2026年3月期 業績予想】
- 売上高:11,607百万円(前期比10.0%増)
- 営業利益:2,142百万円(同3.5%増)
- 経常利益:2,140百万円(同4.3%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,447百万円(同0.9%増)
- 配当予定:期末61.00円
※2025年10月1日に同社完全子会社の株式会社豆蔵、株式会社コーワメックス及び株式会社エヌティ・ソリューションを吸収合併予定で、合併後は単体で業績を開示するため2026年3月期の連結業績予想を開示していません。上記は仮に2026年3月31日まで連結決算を継続した場合の連結業績予想です。
【アナリストコメント】
豆蔵デジタルホールディングスは情報サービス関連事業を展開し、2025年3月期において全サービス区分で増収増益を達成する優秀な業績を記録しました。売上高は初めて100億円を突破し、営業利益率は19.6%と高収益性を維持しています。
サービス区分別では、クラウドコンサルティングが3,557百万円と安定した成長を示す一方、AIロボティクス・エンジニアリングが1,881百万円で29.5%増と特に高い成長率を記録しました。DX需要の拡大を背景に、企業のデジタル変革支援サービスが堅調に推移しており、Microsoft Dynamics 365 F&Oの導入支援やクラウドネイティブ環境構築における高度な技術支援が評価されています。
2025年3月期の特筆すべき成果として、同社は2024年6月27日に東京証券取引所グロース市場への株式上場を果たし、資金調達基盤を確立しました。これにより、今後の成長投資や人材採用における競争力が大幅に向上することが期待されます。
財務面では、営業キャッシュ・フローが1,371百万円と前期から増加し、現金及び現金同等物は1,832百万円と潤沢な流動性を確保しています。自己資本比率は72.3%と財務健全性も高水準を維持しており、積極的な事業展開を支える安定した財務基盤を構築しています。
注目すべき戦略として、同社は2025年10月1日を効力発生日として、完全子会社である株式会社豆蔵、株式会社コーワメックス、株式会社エヌティ・ソリューションズの3社を吸収合併し、持株会社から事業会社へと移行する予定です。この組織再編により、経営資源の統合とシナジー効果の最大化を図り、さらなる成長加速を目指しています。
市場環境としては、企業のDX投資意欲が引き続き堅調であり、特にAI関連予算を計上する企業が70%に達するなど、同社の事業領域に対する需要は拡大傾向にあります。SAP ERP 6.0の保守終了に伴う「2027年の崖」への対応需要も継続しており、ERP刷新プロジェクトの増加が同社の収益機会を押し上げています。
2026年3月31日まで連結決算を継続したと仮定した場合の2026年3月期の業績予想では、売上高11,607百万円、営業利益2,142百万円と堅実な成長を見込んでおり、持続的な拡大路線を継続する方針です。同社の高度な技術力と実績豊富なコンサルティング能力、そして組織統合による効率化効果を考慮すると、中長期的な成長ポテンシャルは極めて高いと評価されます。
※5月12日発表「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より