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シャノン(3976・東証グロース):経営体制刷新により営業利益転換を見込む14か月決算の業績予想を発表

  • funbunm
  • 6月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月10日

シャノン(3976・東証グロース):経営体制刷新により営業利益転換を見込む14か月決算の業績予想を発表
シャノン(3976・東証グロース):経営体制刷新により営業利益転換を見込む14か月決算の業績予想を発表
【業績修正の要点(2025年12月期)】

- 売上高:未定→3,230百万円

- 営業利益:未定→20百万円

- 経常利益:未定→18百万円の損失

- 親会社株主に帰属する純利益:未定→135百万円の損失

- EPS:未定→25.28円の損失

※決算期変更により14か月決算のため、前期比較は無し


【アナリストコメント】

シャノンは2025年12月期の連結業績予想を初めて開示し、経営体制刷新による利益構造の改善期待を示しました。2025年3月14日の決算期変更により、2025年12月期は2024年11月1日から2025年12月31日までの14か月決算となる特殊な期間設定となっています。


同社は前連結会計年度末において債務超過となっていたことから、2025年12月期の業績予想開示を一時的に見送っていましたが、2025年4月21日の臨時株主総会を経て新たな経営及び執行体制に移行し、経営変革をスタートさせています。特に注目すべきは、2024年10月期に51百万円の営業損失を計上していた状況から、2025年12月期では20百万円の営業利益への転換を見込んでいることです。


業績改善の背景として、同社は経営KPIとして売上高成長率の維持と売上高販管費率55%未満の設定を掲げており、サブスクリプション売上の直近5期CAGR実績13.4%の成長力を活かした事業運営を継続します。同社売上高の50%超が年間契約に基づくストック型収益である事業特性を踏まえると、適切なコストコントロールと生産性改善により、営業利益ベースでの利益転換は実現可能な水準と評価されます。


戦略面では、親会社である株式会社イノベーションとの資本業務提携により経営リソースの融合効果も期待されており、今後2~3年程度のオーガニック成長を前提に営業利益率10%超の水準まで改善する見込みです。中長期的には「国産MAのNo.1ポジション獲得」と「人材・技術・マルチプロダクトを高度に融合させたSaaS事業体」への進化を目指す成長戦略を掲げています。


2025年12月期は14か月決算という変則的な期間ではありますが、経常利益と当期純利益では依然として損失を計上する見通しながら、営業利益段階での利益転換は同社の事業構造改革の成果を示す重要な指標となります。債務超過状態からの業績回復と持続的成長への転換点として、投資家の注目度は高いと考えられます。


※5月12日発表「2025年12月期 連結業績予想に関するお知らせ」より


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