AIAIグループ(6557・東証グロース):保育・療育・教育の三育圏展開で売上高・営業利益ともに大幅増収増益を達成
- funbunm
- 6月3日
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【2025年3月期 経営成績】
- 売上高:13,071百万円(前期比10.6%増)
- 営業利益:733百万円(同37.8%増)
- 経常利益:872百万円(同0.4%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:421百万円(同19.4%増)
【2026年3月期 業績予想】
- 売上高:13,700百万円(前期比4.8%増)
- 営業利益:500百万円(同31.8%減)
- 経常利益:490百万円(同43.9%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:260百万円(同38.4%減)
【アナリストコメント】
同社が展開するチャイルドケア事業は、少子化の進行にも関わらず女性の就業率上昇により底堅い需要を維持しています。2023年4月に発足した「こども家庭庁」による政策強化や、2023年12月の「こども未来戦略」閣議決定により、保育士の処遇改善や配置基準改善等の施策が実施され、業界全体の環境改善が期待されます。
2025年3月期は、認可保育所3施設、多機能型事業所1施設、保育所等訪問支援事業所1施設を新規開設し、期末時点で計109施設を運営する規模に拡大しました。既存施設においても幼児教育導入効果による園児数充足率の向上が寄与し、売上高は2桁成長を実現しています。
特筆すべきは同社独自の「AIAI三育圏」戦略の推進です。認可保育施設AIAI NURSERYが提供する「保育」、多機能型施設AIAI PLUS及び保育所等訪問支援AIAI VISITが提供する「療育」、子会社である株式会社CHaiLDが提供する「教育」の3つの事業シナジー効果により、他社との差別化を図っています。
2026年3月期の業績予想では営業利益の減益が見込まれていますが、これは「AIAI三育圏」の更なる拡大に向けたM&A手数料の増額や、2025年3月期から実施した株主優待制度の通年影響によるものです。中長期的には同戦略による競争優位性の確立と、政府の少子化対策強化による事業環境の改善が期待されます。
※5月9日発表「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より