データホライゾン(3628・東証):決算期変更により9ヶ月決算、減損損失計上で大幅減益
- funbunm
- 6月3日
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【2025年3月期 経営成績(9ヶ月決算)】
- 売上高:3,853百万円(決算期変更により比較対象なし)
- 営業利益:516百万円の損失(同)
- 経常利益:503百万円の損失(同)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,964百万円の損失(同)
【2026年3月期 業績予想】
- 売上高:6,000百万円(決算期変更により比較対象なし)
- 営業利益:400百万円(同)
- 経常利益:420百万円(同)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:300百万円(同)
- EPS:23.64円
【アナリストコメント】
同社が事業展開するヘルスケア業界では、自治体の保険財政改善ニーズが継続的に存在しており、データヘルス関連サービスへの需要基盤は堅調に推移しています。2025年3月期は決算期変更による9ヶ月決算となったものの、第3期データヘルス計画関連の受注反動減により売上高は前年同期(7-3月の9ヶ月間)比で減少しました。一方で、ヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」は自治体向け展開が本格化し、愛媛県、鹿児島県、宮城県など多数の自治体への提供を開始するなど、中長期的な成長基盤の構築が進展しています。データ利活用サービスは2025年3月末までの直近12ヶ月の取引社数が69社に拡大し、顧客あたり取引額も前年同期比14%増加するなど、着実な事業拡大を実現しています。今回の大幅な純損失は、連結子会社DeSCヘルスケア株式会社関連ののれんと固定資産の減損損失24億40百万円計上が主因であり、これにより償却負担が大幅に軽減されることで、来期以降の収益構造改善が期待されます。同社が掲げる2026年3月期の業績予想では売上高60億円、営業利益4億円の利益化を見込んでおり、事業構造改善と既存事業の着実な成長により、持続的な利益成長軌道への回帰が見込まれます。
※5月9日発表「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」より