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カルナバイオサイエンス(4572・東証グロース):BTK阻害剤の臨床試験が順調に進捗、第1四半期は研究開発投資により計画通りの損失

  • funbunm
  • 6月2日
  • 読了時間: 2分

カルナバイオサイエンス(4572・東証グロース):BTK阻害剤の臨床試験が順調に進捗、第1四半期は研究開発投資により計画通りの損失
カルナバイオサイエンス(4572・東証グロース):BTK阻害剤の臨床試験が順調に進捗、第1四半期は研究開発投資により計画通りの損失

【2025年12月期第1四半期 経営成績】

- 売上高:143百万円(前年同期比20.7%減)

- 営業利益:497百万円の損失(前年同期は416百万円の損失)

- 経常利益:498百万円の損失(前年同期は394百万円の損失)

- 親会社株主に帰属する四半期純利益:499百万円の損失(前年同期は398百万円の損失)


【2025年12月期 業績予想】

- 売上高:722百万円(前期比13.5%増)

- 営業利益:2,133百万円の損失(前期は2,076百万円の損失)

- 経常利益:2,137百万円の損失(前期は2,080百万円の損失)

- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,147百万円の損失(前期は2,178百万円の損失)


【アナリストコメント】

同社が事業展開するキナーゼ阻害薬創薬分野では、がんや免疫・炎症疾患における治療ニーズの高まりを背景に、新規薬剤への期待が高まっています。このような市場環境の中で、同社は次世代非共有結合型BTK阻害剤docirbrutinib及びCDC7阻害剤monzosertibの臨床試験を米国・日本で着実に推進しており、創薬パイプラインの価値向上に取り組んでいます。


第1四半期のdocirbrutinibにおいては、用量拡大パートへの前倒し移行が実現し、アメリカ血液学会での有望な初期結果発表も行われるなど、開発進捗は順調です。また、既存BTK阻害剤に対する耐性患者への効果も期待されており、ブロックバスター(年間売上1,000億円以上の医薬品)候補としてのポテンシャルを十分に有していると考えられます。創薬支援事業では、米国での特注タンパク質を含む大口受注により北米売上が堅調に推移しています。


さらに、ギリアド社への導出済みDGKα阻害剤からのマイルストーン収入や、新規パイプラインのライセンス活動も積極的に展開中です。自己資本比率90.0%の強固な財務基盤を維持しながら、臨床試験の継続とパートナリング活動を通じて、将来的な大型ライセンス契約の締結による事業価値向上を目指しています。継続企業の前提に関する重要事象が存在するものの、パイプライン価値の最大化と資金確保策により、中長期的な成長戦略の実現が期待されます。


※5月9日発表「2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」より


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