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株式会社WACUL(4173・東証グロース):マーケティングDX支援事業の基盤強化が進行

  • funbunm
  • 5月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月30日


株式会社WACUL(4173・東証グロース):マーケティングDX支援事業の基盤強化が進行
株式会社WACUL(4173・東証グロース):マーケティングDX支援事業の基盤強化が進行

【2025年2月期 経営成績】

・売上高:1,848百万円(前期比1.7%増)

・営業利益:107百万円(前期比45.8%減)

・経常利益:114百万円(前期比44.9%減)

・当期純利益:93百万円(前期比53.6%減)


【2026年2月期 業績予想】

・売上高:2,106百万円(前期比14.0%増)

・営業利益:203百万円(前期比90.4%増)

・経常利益:206百万円(前期比79.6%増)

・当期純利益:153百万円(前期比64.6%増)


【アナリスト所見】

WACULは「知を創集し道具にする」をミッションに掲げるマーケティングDX専門企業として、企業のデジタル変革を戦略から実行まで一気通貫で支援しています。2025年2月期は売上高が微増した一方で、利益面では大幅減益となりました。


業績変動の主因は、Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)への移行対応による一時的な市場動向の影響です。プロダクト事業では、ユニバーサルアナリティクス(UA)からGA4への移行年で分析需要が一時的に低調となり、主力の「AIアナリスト」の新規獲得が伸び悩みました。また、インキュベーション事業では既存顧客との関係強化に注力した一方で、新規顧客獲得への営業リソース配分が十分ではなく、単発型の戦略案件が減少したことが利益減少の要因となりました。


しかし、基盤事業の強化は着実に進んでいます。2024年7月に資本業務提携した株式会社100との共同パッケージ提供開始により、HubSpotを活用したCRM・MA領域での競争力を強化しました。人材マッチング事業では、独自の人材データベース開発が完了し、競合との差別化基盤が整いました。


財務面では自己資本比率58.8%と健全で、現金及び預金も1,251百万円を確保しています。重要な経営指標である理論LTVは2025年2月末時点で7,418千円(前年同期5,952千円)と向上しており、顧客価値の増大が確認できます。


2026年2月期は本格的な回復期と位置づけ、売上高14.0%増、営業利益90.4%増と大幅な増益を見込んでいます。GA4移行の影響が解消し、プロダクト事業の分析需要回復と他サービスとのクロスセルが期待されます。また、株式会社100とのシナジー効果本格化、人材マッチング事業のデータベース活用による効率化と高速化の実現により、持続的成長軌道への復帰が確実視されます。


※2025年4月10日発表 決算短信より

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