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株式会社D&Mカンパニー(189A・東証グロース):医療経営サポート事業が堅調な成長を維持

  • funbunm
  • 5月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月30日


株式会社D&Mカンパニー(189A・東証グロース):医療経営サポート事業が堅調な成長を維持
株式会社D&Mカンパニー(189A・東証グロース):医療経営サポート事業が堅調な成長を維持

【第3四半期 経営成績】

・売上高:1,135百万円(前年同期比26.2%増)

・営業利益:231百万円(同2.0%増)

・親会社株主に帰属する四半期純利益:164百万円(同10.5%増)


【通期 業績予想】

・売上高:1,390百万円(前期比16.9%増)

・営業利益:301百万円(同7.4%増)

・親会社株主に帰属する当期純利益:197百万円(同11.6%増)

・配当予定:期末5.00円(年間5.00円)


【アナリスト所見】

D&Mカンパニーは医療・介護事業者向けの経営サポートサービスを展開する成長企業です。2024年6月の東証グロース上場後、初の本格的な決算となる第3四半期は、売上高前年同期比26.2%増と力強い成長を示しました。


業績変動の主因は、各サービス領域での拡大にあります。F&Iサービス(ファクタリング等)が前年同期比18.6%増、C&Brサービス(コンサルティング等)が同35.8%増、HR&OSサービス(人材サービス等)が同32.8%増と、全セグメントが成長しています。特に注目すべきは、コロナ特別融資の返済開始により医療機関のキャッシュフロー改善ニーズが高まっている点で、同社のファクタリングサービスの需要拡大要因となっています。


財務基盤は上場により大幅に強化され、自己資本比率は前期末14.5%から今期第3四半期末22.3%へ改善しました。現金及び預金も449百万円増加し、成長投資への原資を確保しています。医療業界特有の診療・介護報酬の2年ごとの改定サイクルに対応する安定したビジネスモデルを構築しており、景気変動の影響を受けにくい事業特性を持ちます。


中長期的には、高齢化社会の進展に伴う医療・介護需要の拡大が追い風となります。同社は医療機関の経営課題である資金繰り、人材確保、経営効率化をワンストップで解決する独自のポジションを確立しており、今後のM&A仲介サービスの拡充も成長の鍵となるでしょう。規制環境では診療報酬改定の動向が注視されますが、むしろ医療機関の経営環境が厳しくなることで同社サービスへの需要は高まる構造です。


通期業績は順調に進捗しており、売上高成長率16.9%は持続可能な水準として評価できます。医療分野でのデジタル化やESG対応支援など、新たなサービス領域への展開も期待されます。


※2025年4月11日発表 決算短信より

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