エヌ・ピー・シー(6255・東証グロース)・2025年8月期通期は業績下方修正、米国顧客案件影響で減収減益
- funbunm
- 5月15日
- 読了時間: 2分
更新日:5月30日

【業績修正の要点(2025年8月期通期)】
・売上高:10,925百万円→9,294百万円(増減率:△14.9%)
・営業利益:2,069百万円→1,904百万円(△8.0%)
・経常利益:2,069百万円→1,896百万円(△8.4%)
・親会社株主に帰属する当期純利益:1,549百万円→1,195百万円(△22.9%)
・EPS:71.88円→55.35円(△16.53円差)
【アナリストコメント】
エヌ・ピー・シーの業績下方修正は、米国政治環境の変化という外部要因が主因であり、同社の事業基盤や技術力に問題があるわけではありません。売上高の大幅減少(14.9%減)にもかかわらず、営業利益の減少率が8.0%に抑えられているのは、継続的なコスト管理努力の成果と評価できます。特に原価低減により売上総利益率が改善見込みという点は、同社の経営陣の対応力を示しています。株価への影響は一時的なものと見られ、米国政策の不確実性が解消されれば、受注環境の改善が期待されます。投資家としては、来期以降の受注動向と売上総利益率の改善継続を注視すべきでしょう。配当維持の発表は、経営陣の業績回復への自信を示すものとして好材料です。中長期的には、太陽電池製造装置市場の成長トレンドは変わらず、同社の技術力を考慮すれば、現在の株価水準は過度に悲観的な可能性があります。ただし、短期的には米国顧客の動向や政策の方向性を慎重に見極める必要があり、リスク管理を重視した投資判断が求められます。
※2025年4月10日発表 リリースより