エコモット株式会社(3987・東証グロース)・2025年8月期中間期:コンストラクション好調も個別業績は下方修正
- funbunm
- 5月21日
- 読了時間: 2分
更新日:5月30日

【業績修正の要点(2025年8月期中間期)】
・売上高:1,451百万円→1,411百万円(増減率:-2.8%)
・営業利益:42百万円→44百万円(4.8%)
・経常利益:37百万円→49百万円(32.4%)
・親会社株主に帰属する中間純利益:19百万円→19百万円(0.0%)
・EPS:3.62円→3.69円(0.07円差)
【アナリストコメント】
2025年8月期中間期の連結業績は概ね計画通りの着地となりましたが、個別業績では乖離が発生しました。IoTビジネスイノベーションで計画を下回ったものの、GRIFFYのコンストラクションソリューションが「現場ロイド」をはじめとする各種AIソリューションの全国展開により大幅に予算を超過したため、連結では増益を確保しました。持分法適用関連会社の業績好調により経常利益が大幅上方修正となった点も評価できます。一方、個別業績では大型開発案件のシステム検証遅延やauリニューアブルエナジー向け太陽光発電設備案件の系統連系遅延により、売上・利益ともに計画を下回りました。ただし、これらは期ズレ要因であり、4億円超の案件が第3四半期以降に順次売上計上予定のため通期予想は据え置きです。建設現場のDX推進需要が拡大する中、同社の技術力とGRIFFYとのシナジー効果が着実に表れています。地政学リスクによる不確実性はあるものの、IoT・AIを活用した建設業界向けソリューションの市場拡大期待は高く、中長期的な成長ストーリーに変化はありません。投資家は期ズレ案件の進捗状況と建設業界のデジタル化動向を注視すべきでしょう。
※2025年4月8日発表 リリースより