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モビルス株式会社(4370・東証グロース):V字回復で中間期利益転換を達成

  • funbunm
  • 5月21日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月30日


モビルス株式会社(4370・東証グロース):V字回復で中間期利益転換を達成
モビルス株式会社(4370・東証グロース):V字回復で中間期利益転換を達成

【2025年8月期第2四半期(中間期)経営成績】

・売上高:851百万円(前年同期比11.8%増)

・営業利益:13百万円(前年同期は営業損失198百万円)

・中間純利益:5百万円(前年同期は中間純損失201百万円)

・配当実績:無配


【2025年8月期 業績予想】

・売上高:1,969百万円(前期比28.4%増)

・営業利益:0百万円

・当期純利益:-5百万円

・配当予定:無配


【アナリスト所見】

モビルス株式会社は、中間期において前年同期比11.8%の増収と198百万円の営業損失から営業利益13百万円への劇的な回復を達成しました。同社の主力事業であるSaaSサービスにおいて大規模コンタクトセンターでの利用開始と案件の大型化が寄与し、契約当たり平均単価も275千円(前年同期比44千円増)まで上昇しています。特に生成AI関連製品「MooA」の導入拡大が収益改善の主要ドライバーとなっており、Saasプロダクトの契約数は317件(前年同期比2%増)と微増ながら、平均単価の向上によりARRは1,311百万円まで拡大しました。


2025年4月21日に設立したトランスコスモスとの合弁会社vottia株式会社は、同社の成長戦略において極めて重要な位置づけとなります。両社の知見を融合させたAIエージェントプラットフォームの開発により、コンタクトセンター業界におけるDX推進の中核企業としてのポジションを確立する可能性が高まっています。


財務面では、現金及び預金が1,012百万円確保されており、新技術開発への投資余力を維持しています。ただし、通期予想では売上高28.4%増と大幅増収を見込む一方、営業利益0百万円と保守的な予想となっています。これは先行投資継続による一時的な影響と考えられ、2025年8月期を投資回収フェーズへの転換期と位置づけている経営陣の戦略が伺えます。同社が掲げる「CX戦略コンサルティング」「デジタルオペレーション」など新サービス展開により、2026年8月期以降の本格的な収益回復が期待されます。


*2025年4月11日発表 決算短信より*

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