エムビーエス株式会社(1401・東証グロース・福証Qボード):ホームメイキャップ事業が二桁成長し事業を牽引
- funbunm
- 5月21日
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更新日:5月30日

【2025年5月期第3四半期 経営成績】
・売上高:3,372百万円(前年同期比6.8%増)
・営業利益:429百万円(同10.0%増)
・四半期純利益:328百万円(同14.5%増)
【2025年5月期 業績予想】
・売上高:4,705百万円(前期比8.0%増)
・営業利益:615百万円(同24.3%増)
・当期純利益:450百万円(同11.4%増)
・配当予定:期末13.00円(前期期末8.00円から増額)
【アナリスト所見】
エムビーエスは住宅リフォーム事業「ホームメイキャップ」を主力とする専門企業として確固たる地位を築いています。第3四半期の業績は、主力のホームメイキャップ事業が前年同期比13.4%成長を達成し、全体の売上増加を牽引しました。
業績好調の背景には、既存工務店パートナーとの関係強化による受注拡大があります。原材料価格や労務費の高騰が続く厳しい環境下でも、工事採算性を重視した受注方針と継続的な原価低減努力により、営業利益率は前年同期の12.4%から12.7%へ改善しています。建築工事業が大幅に減収となったものの、圧倒的な主力事業の成長により全体業績を押し上げました。
財務面では第3四半期末の自己資本比率83.2%と極めて健全で、現金及び預金も1,251百万円を確保し安定性に優れています。約92百万円の自己株式取得を実施し、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。配当も期末13.00円に大幅増額予定で、株主重視の経営方針が明確です。
中長期的には、住宅ストック活用市場の拡大が追い風となります。リフォーム市場は新築市場の縮小を背景に成長が見込まれ、同社の持つ施工技術とパートナーネットワークは競争優位性を発揮します。特にホームメイキャップ工事の売上が約3,300百万円に達するなど事業規模が拡大しており、今後の収益力向上が期待されます。
通期業績予想では営業利益前期比24.3%増と高い成長率を計画しており、第3四半期の好調な進捗から実現可能性は高いと評価できます。建設業界での人材不足や資材価格変動リスクはあるものの、同社の強固な事業基盤と品質重視の経営により、持続的な成長が見込まれます。
※2025年4月11日発表 決算短信より