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エーアイ(4388・東証グロース):為替差益と違約金収入により経常利益を上方修正

  • funbunm
  • 5月26日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月30日


エーアイ(4388・東証グロース):為替差益と違約金収入により経常利益を上方修正
エーアイ(4388・東証グロース):為替差益と違約金収入により経常利益を上方修正

【業績修正の要点(2025年3月期)】

- 売上高:1,475百万円→1,486百万円(前期比0.7%増)

- 営業利益:115百万円→109百万円(同5.2%減)

- 経常利益:104百万円→130百万円(同25.4%増)

- 親会社株主に帰属する当期純利益:48百万円の損失→15百万円の損失(損失幅32百万円縮小)

- EPS:マイナス8.30円→マイナス2.68円(5.62円改善)


【アナリストコメント】

エーアイは2025年3月期通期連結業績予想の修正を発表し、経常利益を前回予想の104百万円から130百万円へと25.4%上方修正しました。この修正は海外取引に伴う為替予約の時価評価による為替差益と、顧客都合による開発中止に伴う違約金収入という営業外収益の発生が主因となっています。親会社株主に帰属する当期純利益についても前回予想の48百万円の損失から15百万円の損失へと大幅に改善され、損失幅が32百万円縮小したことは財務体質の改善を示しています。


同社は2025年3月期第3四半期から連結決算に移行しており、2024年10月の旧フュートレック社の吸収合併による段階取得に係る差損の影響を受けていますが、今回の修正により事業運営面での収益性向上が確認されています。売上高についても前回予想の1,475百万円から1,486百万円へと微増修正されており、AI音声合成技術を核とした事業展開が着実に進展していることが窺えます。


配当については親会社株主に帰属する当期純利益が損失となる見込みのため無配となりますが、これは合併に伴う一時的な要因によるものであり、今回の業績修正で示された収益基盤の改善により、将来的な配当復活への期待が高まります。同社のAI音声技術の市場ポテンシャルと統合効果の発現により、中長期的な成長軌道への回帰が期待されます。

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