スローガン株式会社(9253・東証グロース):厳しい競争環境下でも堅実な経営を継続、来期は成長軌道復帰を目指す
- funbunm
- 5月26日
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更新日:5月30日

【2025年2月期 経営成績】
- 売上高:1,350百万円(前期比4.8%減)
- 営業利益:124百万円(同19.9%減)
- 経常利益:119百万円(同21.5%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:86百万円(同5.0%減)
- 配当実績:無配
【2026年2月期 業績予想】
- 売上高:1,515百万円(前期比12.2%増)
- 営業利益:151百万円(同21.8%増)
- 経常利益:146百万円(同23.1%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:98百万円(同13.2%増)
- 配当予定:無配
【アナリスト所見】
スローガンは新産業領域における人材創出事業を展開する企業として、厳しい環境下でも安定した財務基盤を維持しています。今期は売上・利益ともに減益となりましたが、主力事業「Goodfind」の収益基盤強化に注力した結果が来期から本格的に現れる見込みです。
減益の主因は、社会人向けサービスにおける競争激化により入社決定数が減少(前期比36.8%減)したことと、メディア・SaaS分野での受注苦戦(同27.8%減)です。一方で、学生向けサービスは「Goodfind」の会員獲得・利用改善により前期比5.8%増と堅調な推移を見せており、来期の成長ドライバーとしての期待が高まります。
財務面では自己資本比率71.0%、現金・預金1,743百万円超を保持し、極めて健全な状況を維持。新経営体制下での第二創業期として「継続的な高収益・高成長を目指すための改革」を推進しており、組織・人材・カルチャーの強化と事業マネジメントシステムの改善に着実に取り組んでいます。
来期予想では売上高1,515百万円、営業利益151百万円と二桁成長を計画。主力の学生向けサービスが1,230百万円(前期比15.8%増)を見込むなど、厳選就活プラットフォーム「Goodfind」の成長が業績回復をけん引する構図です。スタートアップ・エコシステムの政府支援拡充を背景に、同社の差別化された人材マッチングサービスの中長期的な成長ポテンシャルは高く評価できます。