地域新聞社(2164・東証グロース):ストラテジックプランの具体化により初の業績予想を発表し経常利益大幅改善
- funbunm
- 5月26日
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更新日:5月30日

【業績修正の要点(2025年8月期)】
- 売上高:3,201百万円→3,233百万円(前期比8.6%増)
- 営業利益:73百万円→58百万円(前期比70.6%増)
- 経常利益:32百万円→50百万円(前期比212.5%増)
- 当期純利益:22百万円→30百万円(前期比900.0%増)
- EPS:算出不可→8.27円
【アナリストコメント】
地域新聞社は2025年8月期通期業績計画の上方修正を発表し、これを同社初の業績予想として公表しました。同社は従来、業績の変動性を理由に業績予想の開示を控えてきましたが、成長戦略ストラテジックプランに基づく複数のアクションプランが具体化し、その効果について合理的な見積もりが可能となったことから、初の業績予想公表に踏み切りました。この方針転換は投資家への情報開示姿勢の向上を示すものとして評価されます。
業績面では経常利益が計画比59.5%増の50百万円、当期純利益が計画比40.3%増の30百万円と大幅な上方修正となりました。前期比では経常利益が212.5%増、当期純利益が900.0%増と飛躍的な改善を見込んでいます。売上高の微増(計画比1.0%増)に対して利益が大幅に改善する構造は、同社の高い粗利益率とオペレーティングレバレッジの効果的な機能を示しています。営業利益については成長戦略実行のための先行投資により計画を下回りますが、これは将来の事業拡大に向けた戦略的な投資として位置付けられています。
地域密着型のメディア企業として確立されたビジネスモデルと、今回具体化した新規取り組みにより、中長期的な企業価値向上への道筋が明確になりました。EBITDA84百万円(計画比22.3%増)も安定したキャッシュ創出力を示しており、継続的な成長投資を支える財務基盤が整っています。