株式会社識学(7049・東証グロース):損失から利益への完全回復、売上・利益とも大幅増益で成長軌道復帰
- funbunm
- 5月26日
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更新日:5月30日

【2025年2月期 経営成績】
- 売上高:5,369百万円(前年同期比11.2%増)
- 営業利益:330百万円(前期は113百万円の営業損失)
- 経常利益:356百万円(前期は111百万円の経常損失)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:426百万円(前期は97百万円の純損失)
- 配当実績:無配
【2026年2月期 業績予想】
- 売上高:6,170百万円(前期比14.9%増)
- 営業利益:405百万円(同22.4%増)
- 経常利益:394百万円(同10.5%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:457百万円(同7.1%増)
- 配当予定:無配
【アナリスト所見】
識学は2025年2月期に完全なV字回復を達成しました。前期まで損失に苦しんでいた同社ですが、今期は売上・利益ともに大幅増益を実現し、特に営業利益段階では前期の113百万円の損失から330百万円の利益へと劇的な転換を果たしました。
業績好転の主要因は組織コンサルティング事業の順調な拡大です。コンサルタント育成とサービス品質の向上により累計契約社数は4,686社(前期末4,217社)に拡大。マネジメントコンサルティングサービスが2,639百万円(前期比5.1%増)、プラットフォームサービスが2,064百万円(前期比18.7%増)の売上となり、事業セグメント全体で528百万円(前期比490百万円増)の営業利益を計上しました。
特別利益では投資有価証券売却益200百万円強を計上したものの、本業の収益力向上が明確に表れています。自己資本比率も50.2%と健全で、現金及び預金も2,312百万円超を保持し、財務基盤も安定しています。
来期予想では売上高6,170百万円、営業利益405百万円を計画しており、持続的成長軌道への確固たる復帰を示しています。組織マネジメント改善需要の継続的拡大を背景に、同社の「識学」メソッドによる差別化戦略と収益基盤の強化が期待されます。労働生産性向上が急務の日本市場において、同社のサービス需要は中長期的に拡大が見込まれ、投資価値の高い成長企業として注目に値します。