ユナイテッド&コレクティブ株式会社(3557・東証グロース):当期純利益は損失から利益転換、債務超過解消で業績V字回復
- funbunm
- 5月26日
- 読了時間: 2分
更新日:5月30日

【2025年2月期 経営成績】
- 売上高:6,492百万円(前期比5.2%増)
- 営業利益:115百万円(同118.4%増)
- 経常利益:87百万円(同123.7%増)
- 当期純利益:59百万円(前期は91百万円の純損失)
- 配当実績:無配
【2026年2月期 業績予想】
- 売上高:6,816百万円(前期比4.9%増)
- 営業利益:150百万円(同29.7%増)
- 経常利益:122百万円(同40.6%増)
- 当期純利益:73百万円(同22.9%増)
- 配当予定:未定
【アナリスト所見】
ユナイテッド&コレクティブは、原材料費や人件費の高騰といった厳しい外食業界の経営環境下でも、V字回復を果たしました。最も注目すべきは、2024年8月末に債務超過を解消し、今期において59百万円の純利益を計上して利益体質に転換したことです。
業績改善の要因として、「てけてけ」「the 3rd Burger」といった主力業態でのメニュー改廃や販促施策の強化、新業態「もつ焼き酒場てけてけ」の9店舗への拡大などの事業戦略が功を奏しています。また、新規出店2店舗、退店1店舗で81店舗体制を維持しながら、既存店売上向上に成功している点も評価できます。
財務面では、新株予約権の行使による資本増強で財務体質が大幅改善。自己資本比率は前期の-7.3%から7.9%へと大幅改善し、健全な財務基盤を構築しました。キャッシュ・フローも営業活動で122百万円のプラスを維持し、安定した資金繰りを確保しています。
来期予想では売上高6,816百万円、営業利益150百万円を計画しており、持続的な成長軌道への回帰を示しています。引き続き「PPM(Preparation Process Management)戦略」や既存店売上向上施策を推進することで、さらなる収益性の改善が期待されます。外食業界の不安定要素は残るものの、同社の確実な経営改善と将来への成長戦略は投資妙味があると判断されます。