株式会社メディカルネット(3645・東証グロース):第3四半期累計で売上増加も営業利益は大幅減少
- funbunm
- 5月26日
- 読了時間: 2分
更新日:5月30日

【2025年5月期第3四半期 経営成績】
- 売上高:4,421百万円(前年同期比21.0%増)
- 営業利益:59百万円(同74.3%減)
- 経常利益:90百万円(同63.9%減)
- 親会社株主に帰属する四半期純損失:145百万円(前年同期は46百万円の利益)
【2025年5月期 業績予想】
- 売上高:6,400百万円(前期比21.9%増)
- 営業利益:330百万円(同10.6%増)
- 経常利益:305百万円(同5.4%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:136百万円(同2620%増)
【アナリストコメント】
株式会社メディカルネットは2025年5月期第3四半期累計期間において、売上高4,421百万円(前年同期比21.0%増)と着実な増収を実現しましたが、営業利益59百万円(前年同期比74.3%減)と収益性が大幅に悪化しました。これは主に2024年1月に連結子会社化した株式会社ミルテルの収益化が計画通り進まなかったことと、事業拡大に伴う人件費増加が影響しています。
セグメント別では、主力のメディア・プラットフォーム事業が805百万円(前年同期比3.7%減)と伸び悩んだ一方、医療機関経営支援事業は3,137百万円(前年同期比16.0%増)と堅調な成長を示しました。また、前期から本格稼働を開始したクラウドインテグレーション事業は310百万円の売上を計上し、セグメント利益50百万円を確保しています。
注目すべき後発事象として、同社は2025年3月27日に連結子会社である株式会社ミルテルの全株式を譲渡することを決議し、3月28日に譲渡を完了しました。これにより未病・予防プラットフォーム事業から撤退し、経営資源の選択と集中を図る方針です。また、歯科ディーラー事業の強化を目的として、同社の連結子会社オカムラが有限会社吉見歯科器械店を買収し、南九州地区での事業拡大を進めています。
財務面では自己資本比率40.1%と一定の健全性を保っているものの、前年同期の利益計上から一転して145百万円の純損失を計上しており、収益構造の改善が急務となっています。通期業績予想は売上高6,400百万円、営業利益330百万円を維持しており、第4四半期での業績回復が期待されます。