AIAIグループ(6557・東証グロース):営業・経常利益の大幅上方修正により堅調な成長を確認
- funbunm
- 5月29日
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更新日:5月30日

【業績修正の要点(2025年3月期通期)】
- 売上高:12,100百万円→13,000百万円(前期比10.0%増)
- 営業利益:500百万円→730百万円(同37.2%増)
- 経常利益:600百万円→870百万円(同0.6%減)
- 親会社株主に帰属する純利益:400百万円→420百万円(同19.0%増)
- EPS:64.56円→65.02円(0.46円増)
【アナリストコメント】
同社が事業展開する保育・教育業界では、待機児童問題の解決や保育の質向上に向けた政府の政策支援が継続しており、認可保育園への運営委託補助金や各種加算制度の拡充が進んでいます。こうした政策的な追い風環境の中で、同社は「AIAI三育圏」の拡大戦略を推進し、M&A手数料の増加を伴いながらも事業基盤の強化を図っています。
今回の上方修正では、特に営業利益が当初予想の500百万円から730百万円へと46.0%もの大幅な上方修正となりました。これは職員配置の充実による加算収入や新たな補助金の獲得効果が、保育士の処遇改善に伴う人件費増加を上回ったことを示しており、同社の収益性改善への取り組みが着実に成果を上げていることがうかがえます。一方で経常利益は前期比横ばいとなっており、財務面での効率性向上が今後の課題と考えられます。
また、特別損失として減損損失354百万円を計上する一方で、キャッシュフローへの影響がないことは評価できます。待機児童問題の解決に向けた社会的ニーズの高まりを背景に、同社の持続的な成長が期待されます。
※4月30日発表「業績予想の上方修正並びに特別利益及び特別損失の計上に関するお知らせ」より