フェニックスバイオ(6190・東証グロース):連結子会社KMT解散に伴う業績予想修正、営業利益は111百万円改善
- funbunm
- 5月29日
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更新日:5月30日

【業績修正の要点(2025年3月期)】
- 売上高:1,521百万円→1,541百万円(前期比10.1%減)
- 営業利益:253百万円の損失→142百万円の損失(前期は11百万円の利益)
- 経常利益:277百万円の損失→151百万円の損失(前期は43百万円の利益)
- 親会社株主に帰属する純利益:281百万円の損失→445百万円の損失(前期は26百万円の利益)
- EPS:69.54円の損失→110.07円の損失
【アナリストコメント】
同社は米国子会社KMT Hepatech,Inc.の解散・清算決定を発表しており、これに伴う特別損失が業績に大きく影響しています。営業面では営業利益・経常利益が当初予想を上回る改善を見せているものの、KMTの清算に伴う棚卸資産評価損153百万円、事業整理損失引当金145百万円などの特別損失311百万円が発生し、特別利益37百万円を大きく上回ったことで純利益は前回予想から164百万円悪化する見込みです。バイオ研究支援事業において重要な役割を担っていたPXBマウス等の生産拠点の整理は短期的には業績に重荷となりますが、事業の選択と集中による効率化が期待されます。経営陣は責任を明確化するため代表取締役が月額報酬の30%を3ヶ月間自主返納するなど、ガバナンス面でも適切な対応を取っており、今後の事業再編効果に注目が集まります。
※4月30日発表「営業外費用、特別利益、特別損失の計上及び通期連結業績予想の修正並びに役員報酬の一部自主返納に関するお知らせ」より