エムケー精工(5906・東証スタンダード):85万株の自社株買い・ToSTNeT-3買付を発表
- funbunm
- 7月9日
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【自社株買い発表内容】
- 自己株買い上限:85万株(発行済株式の5.77%)
- 上限金額:3億7230万円
- 取得期間:2025年5月20日午前8時45分(ToSTNeT-3による立会外買付取引)
- 買付方法:東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)
- 実施目的:資本効率の向上と株主への利益還元及び将来の機動的な資本政策を可能とするため
【株価動向】
開示前営業日(5月16日):434円(開示日比-0.9%)、3,200株(開示日比-52.9%)
開示日(5月19日):438円、6,800株
翌営業日(5月20日):443円(開示日比+1.1%)、28,200株(開示日比+314.7%)
2営業日後(5月21日):441円(開示日比+0.7%)、41,600株(開示日比+511.8%)
3営業日後(5月22日):441円(開示日比+0.7%)、17,300株(開示日比+154.4%)

【アナリストコメント】
今回の自己株式取得発表は、同社の積極的な株主還元姿勢と効率的な資本政策を示す重要な施策です。取得上限85万株は発行済株式総数の5.77%に相当する大規模な買い戻しであり、上限金額3億7230万円という規模は同社の財務基盤の安定性を背景とした投資家への明確なメッセージといえます。特に注目すべきは、ToSTNeT-3による立会外買付取引を活用する点で、効率的かつ市場インパクトを抑制した買付手法の選択は同社の高度な資本政策運営能力を示しています。開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の434円から開示日には438円、翌営業日には443円と小幅ながら堅調に推移し、その後441円で安定しました。出来高は翌営業日に28,200株と開示日の約4倍に急増し、2営業日後には41,600株と約6倍まで拡大するなど、投資家の強い関心を示しています。この市場反応は自社株買い・ToSTNeT-3買付の発表が投資家に好材料として評価されていることを表しており、資本効率向上への期待が株価の下支え要因となったものと分析されます。同社は家庭用機器製造業として安定した事業基盤を有しており、今回の自社株買いは余剰資金の有効活用と株主価値向上を両立する戦略的な施策として高く評価されます。ToSTNeT-3の活用により市場への影響を最小限に抑えつつ効率的な買付実行が期待され、今後の機動的な資本政策展開への布石としても注目されるところです。
※5月19日発表「自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ」より