エーアイ(4388・東証グロース):35万株の自己株式買いを開示
- funbunm
- 7月9日
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【自己株式買い開示内容】
- 自己株買い上限:350,000株(発行済株式の5.39%)
- 上限金額:250,000,000円
- 取得期間:2025年5月22日~2026年2月28日
- 買付方法:東京証券取引所における市場買付(証券会社による取引一任勘定取引)
- 実施目的:更なる資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行するため
【株価動向】
開示前営業日(5月20日):404円(開示日比-0.2%)、47,400株(開示日比+164.8%)
開示日(5月21日):405円、17,900株
翌営業日(5月22日):447円(開示日比+10.4%)、365,700株(開示日比+1943.0%)
2営業日後(5月23日):435円(開示日比+7.4%)、107,200株(開示日比+498.9%)
3営業日後(5月26日):433円(開示日比+6.9%)、41,600株(開示日比+132.4%)

【アナリストコメント】
同社は2025年2月にも自己株式取得を実施しており、今回の追加取得は継続的な株主還元強化策として評価されます。取得規模は発行済株式の5.39%と相当な水準で、2.5億円の取得上限は直近の時価総額対比で約10%に相当し、株価への押し上げ効果が期待されます。AI音声技術分野での同社の事業展開は順調に進捗しており、音声合成技術の多様な産業への応用拡大が収益基盤の安定化に寄与しています。特に企業向けソリューションの需要増加が業績の下支えとなっており、キャッシュフローの安定性が今回の株主還元策実施を可能にしています。開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の404円から開示日には405円(+0.2%)と小幅上昇し、翌営業日には447円(+10.4%)まで上昇し、その後435円、433円と高水準を維持しています。出来高は開示日に17,900株と前日の47,400株から大幅減少したものの、翌営業日に365,700株と開示日の約20倍に急増し、投資家の強い関心を示しています。この市場反応は自己株式買い開示が投資家に極めて好意的に評価されていることを表しており、株主還元への期待と株価下支え効果への信頼が株価形成に大きく影響したものと分析されます。長期取得期間の設定により機動的な買付が可能となり、株価の安定的な押し上げ効果が持続することが期待されます。
※5月21日開示「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取得)」より