アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085・東証グロース):損害賠償請求訴訟の控訴審で勝訴
- funbunm
- 7月8日
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【訴訟の概要】
- 当事者:合同会社トレースが同社に対して損害賠償請求訴訟を提起
- 請求内容・争点:損害賠償責任の有無
- 状況:控訴審で同社勝訴(請求棄却)
- 日付:大阪高等裁判所にて2025年6月6日判決
- 業績への影響:2026年2月期において前期計上の訴訟引当金61,590千円の戻入れ益を計上予定
【株価動向】
開示前営業日(6月5日):211円(開示日比6.6%低)、216,900株(開示日比47.2%低)
開示日(6月6日):226円、410,700株
翌営業日(6月9日):226円(開示日比0.0%高)、397,500株(開示日比3.2%低)
2営業日後(6月10日):251円(開示日比11.1%高)、610,000株(開示日比48.5%高)
3営業日後(6月11日):255円(開示日比12.8%高)、248,900株(開示日比39.4%低)

【アナリストコメント】
同社は合同会社トレースとの損害賠償請求訴訟において、大阪高等裁判所での控訴審にて完全勝訴の判決を獲得しました。一審では敗訴していたものの、控訴審では同社の主張が全面的に認められ、原告の請求がいずれも棄却される結果となりました。同社は一貫して損害賠償責任はないと主張してきており、今回の判決はその正当性が司法により認められた重要な結果です。
開示前後の株価推移を分析すると、開示前営業日の211円から開示日226円へ上昇し、その後翌営業日は226円で変わらずも、2営業日後251円、3営業日後255円と段階的な上昇を示しました。出来高は開示日の410,700株から2営業日後に610,000株へと48.5%の大幅増加となり、投資家の強い買い関心を表しています。この市場反応は訴訟勝訴の内容が投資家に極めてポジティブに評価されていることを明確に示しており、長期懸念材料の解消が株価形成に決定的な好影響を与えたものと分析されます。
業績面では、前期に計上していた訴訟引当金61,590千円について、2026年2月期(6月27日開催予定の定時株主総会で決算期変更が決議された場合)に戻入れ益として計上される見込みです。この戻入れ益は同社の2026年2月期業績にポジティブな影響を与えることが期待されます。今回の勝訴により、同社は長期間にわたって懸念材料となっていた訴訟リスクを完全に解消し、経営陣が本業に専念できる環境が整いました。ステークホルダーの信頼回復と企業価値向上に向けた重要な前進と評価されます。
※6月6日発表「(経過開示)損害賠償請求訴訟の控訴の提起に関するお知らせ」より